余部鉄橋
ここから物語が、いつも始まります。
1981年から、とっても人気の
番組でした。
芸者置き屋「はる屋」の女将”夢千代”は
昭和20年の広島原爆投下で、母親の体内被曝を受け
母の残した置き屋を続けつつ温泉町から
余部鉄橋を渡って神戸の病院へ通います。
夢千代は自分が短命(白血病)な身体のせいか、
出会った人が、たとえ犯罪者?であっても、
きっと何か事情がある、人は生きなければと、
命の大切さを一貫して表現している物語と
感じてしまいます。
山根刑事(林隆三) 夢千代(吉永小百合)
夢千代が通う病院への帰り、
殺人犯を追う山根刑事と電車の中で出会い、
第一話が始まります。
張り込みを続ける山根が病で倒れ、
(無免許)医師の病院へ入院・・・
温泉町の朝の風景
温かな、温泉の湯けむり、、、
早朝カゴを下げてゆで卵等を、温泉熱で
温め集う、街の人達
たばこ屋旅館の女将、藤森刑事は
夢千代、はる屋の芸者(それぞれ複雑な事情
を抱え生きている)女世帯に気を配る。
老舗旅館”たばこ屋”の女将 藤森刑事
(加藤治子) (中条静夫)
海鳴りが、、遠くで聞こえる町
劇場(ヌード小屋)
木原医院の無免許医師 スナックの経営者、山倉
(ケーシー高峰) (長門 勇)
はる家の芸者
千代春(楠トシエ)と菊奴(樹木希林)
山根刑事は入院中、
木原医院の不正(子供を捨てる親、
貰い受ける人の斡旋の証拠の書類)を
燃やして、消してしまいます。
↓
木原医院で世話になり、子供が生き甲斐で
お座敷へも”あこちゃん”と一緒の芸者さん
(水商売の場所へ一緒に...でもしっかりと子供を守って
生きる姿は美しい)
↓
夢千代さんに、母親のように寄り添っています。
賄いのおスミさん
(往年の大女優、夏川静江の品性と雰囲気が
伝わります)
最も気になるアサコさん!
お客さんは数人だけ、照明係の”あんちゃん”と
助け合いながら劇場を続ける中、外人ダンサーを
山倉は雇いますが全く踊れないダンサーを
アサコはひたすら、かばい、照明係の
あんちゃんと逃し、一人になるアサコ
↓
アサコ(緑 魔子)がとっても魅力的で
純粋な優しさが、魅力です。
可愛い(こんな人いるの?)
と思ってしまいます。
四話あたりで・・・
市駒さんは夢千代さんに会いに来て、
全てを話し自首するのですが、
市駒が自首をする訳は...
「藤森さんは殺人犯を、自分は未だ捕らえる事が
出来ないと言っていたから私は
藤森さんに捕まる」と、
警察署に入っていくのです。
どこまでも切ないです。。。
夢千代さんは足の悪いこうめちゃんを
お座敷に出す準備に勤しみ
‘小夢”と命名し、お披露目で挨拶回り、、
そこに、山根刑事がいて、自分は刑事を辞め
暫くこの街に留まり今後を考えたい、、と夢千代
に話し、この街にもっと早く来ていれば
良かったと告白をして終わりました。
夢千代=吉永小百合さん
イメージが重なって、、しまいます。
美しい人!!
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温かさが詰まった
そんな世界を作った方々
原作・脚本:早坂暁の作
脚本・演出:深町幸男
音楽:武満徹
制作:勅使河原平八
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