『恐れを抱きしめて』
(移住先カナダ)
遺伝性乳癌が見つかって、抗がん剤治療を
受けました。
死への恐れと葛藤の中、冷静に向き合い
『がん経験を通して、丸腰でむき出しの生を
感じ始めると寧ろどこか、清々しかった』と、
その後右側だけで無く、
予防のために左胸も同時に切除の手術を
受けた・新聞の『くらし』の欄に
寄稿された記事の一部分です。
作家 西加奈子さんの『自分を直視し生きる
姿勢』に力を頂きました。
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私は50歳の時、入浴後身体を拭いて
何か、胸のあたりに『しこり』を感じ当時
夫は第二の仕事先を九州に決め再出発
の準備で、九州の実家を改装中でした。
私は貴金属店に勤務、体の変化に
気づいて、最初に行ったのが産婦人科
でした、乳房なので婦人科と判断したのです。
50歳でした、そこで女医先生から
大学病院で検査を受けるように言われ
外科でしこりの検査手術は
日帰りだったのです。
検査結果の知らせは、仕事から帰宅後、
夜7時に先生から直接電話があって
『悪い物が見つかりました、早く入院を〜
0日後に手術ですから』と・座り込んで
頭は真っ白な・感じで動けなかったです。
西 加奈子さんの『恐れを抱き締めて』・・
私は『転移』この事がとっても怖かった
ですし、生活のため仕事を辞める事
は出来ませんでした。
会社の方は、十分休んで良いからと
2ヶ月は休みました。
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術後の検査が定期的にあって
抗がん剤も同時に服用しました。
厳しかったのは、売り場の雰囲気
で、会社側の経営、事務所は大変気遣って
くれましたが・現場は甘くは無かった。
仕事の現実を思い知らされ
術後11年勤め、退社後の事も計画を
して辞職しました。
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同僚・顧客を通して多くを学び、
経験できた事は、とっても良かった
と、今でも思います・・
辛かった事も今では思い出に
なりました、、
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