三重から和歌山へ
短い旅への参加になったのは、
夫が近くの大学の生涯学習で
『熊野古道の風土と文化』について
学んでいたからでした。
2011年9月始め、大学側と和歌山県の
観光協会との協力で講座参加者、学生も含め
2泊3日で熊野へ行く旅へ、私も一緒に
参加させていただきました。
近鉄鉄道に乗り、松坂の駅で
学生さん達と合流。
バスで移動中から雨が降り始めました。
大雨で、私と数人はバスから降りずに
待っていました。
続いて訪れた
『佐藤春夫記念館』
〜 佐藤春夫 〜
作家であり詩人でもあります。
谷崎潤一郎との『妻女譲渡し事件』は
かなり世間を驚かせた話と記憶しています。
この旅行の時、谷崎潤一郎の遠縁に
当たる方が大学の学長で同乗していたと、
後に夫から聴き、何となく
『穏やかな印象の方』を思い出したのは
旅行後の事でした。
そしてこの後、宿泊ホテルに
足止めとなりました。
(学生の皆さんは別のホテルでした)
台風12号による大雨で、紀伊半島の河川沿いでは
洪水による浸水等で大きな被害となったのです。
2日間で一緒に宿泊していた方と
親しくなって、トイレの水を運んだり、
ホテル側も食料が届かないので、ある食材で、
用意をして下さったりでしたね・・・
何処かのテレビ局が取材に来て、
カメラで撮影していました。
『花の窟』
イザナミノミコトが祀られた御陵
この窟へは、ホテルで2泊足止めの中、
出歩くことができた際に、夫と長い距離を
1時間歩いて行って来ました。
次の日、バスで学生が泊まっていた
ホテルへ行き、合流して雨の中を勝浦→白浜へ。
途中熊野川沿いをバスで通りましたが、
惨状は凄まじく、バスから見てはいけない
気持ちでした。
畳を干したり、川は大きな
大木が流れ、橋にささった状態でした。
私が子供の頃、台風被害でタンスが流れて
怖かった思いをしましたが、台風シーズンは
特に、今でも災害が起こって辛い気持ち
にさせられます。
白浜→和歌山→大阪で下車。
夫が大阪に住む妹に連絡し、夜遅い時間
でしたが、久々で、事情を話して宿泊。
妹夫婦は長女夫婦と同居しているのですが、
快く予備の部屋に泊めてもらいました。
『伊勢神宮・正宮』
翌日、大阪から移動して伊勢神宮・内宮、
五十鈴川、おかげ横丁を歩き、
後は新幹線で帰って来ました。
大変な目にも遭いましたが、再び行く事は
恐らく無いでしょう、思い出になりました。
この旅行の後もたびたび台風は紀伊半島へ上陸。
熊野川を襲うような流れを思い出します。
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どのようにすれば、安心な暮らし
が出来るのでしょうか。
コロナ禍の中、災害まで起こると更に
不安な毎日が続きますね・・・